スポンサーサイト

・--------

tag :

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

やっぱり解説書に頼るのは危ない

・2009-03-12

tag : 所得税 /確定申告 /税法を読む /

 確定申告真っ盛りです。

 確定申告の作業の中で、簡単でよくあるものなんだけど細かいところを考えると悩ましい、というものが医療費です。「これは医療費控除OKなの?」というやつです。

解説書が完全な正解とは限らない

 その中で話題になったのが補聴器でした。補聴器の購入費用は医療費控除の対象か。

 会計事務所としては基本的に領収書しか見れませんので(時間的にも)詳細がわからないのですよね。だから、領収書に書いてある内容で判断します。そして書いてある内容だけで判断するのですが、一般的な医療費の範囲はものすごく広いので解説書などで挙げられている「例示でもって判断することが多いです。

 ここが怖いところです。解説書は便利なのですが、解説書に書いてあることが正しいとは限らない、もしくは間違ってはいなくても正確ではないことも多いのです。

 今回の補聴器の件ですが、「 一目でわかる医療費控除―事例による可否判定と申告の仕方 村川 満夫」:によると、補聴器は×とあります。しかしながらコレは正確ではありません。

 医療費の定義は、

(医療費の範囲)

第二百七条  法第七十三条第二項 (医療費の範囲)に規定する政令で定める対価は、次に掲げるものの対価のうち、その病状その他財務省令で定める状況に応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額とする。

一  医師又は歯科医師による診療又は治療

二  治療又は療養に必要な医薬品の購入

三  病院、診療所(これに準ずるものとして財務省令で定めるものを含む。)又は助産所へ収容されるための人的役務の提供

四  あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律 (昭和二十二年法律第二百十七号)第三条の二 (名簿)に規定する施術者(同法第十二条の二第一項 (医業類似行為を業とすることができる者)の規定に該当する者を含む。)又は柔道整復師法 (昭和四十五年法律第十九号)第二条第一項 (定義)に規定する柔道整復師による施術

五  保健師、看護師又は准看護師による療養上の世話

六  助産師による分べんの介助

所得税法施行令第207条

 確かに、法律上は「医薬品」以外の購入は含まれないと読めます。しかし、通達では、

(控除の対象となる医療費の範囲)

73-3 次に掲げるもののように、医師、歯科医師、令第207条第4号《医療費の範囲》に規定する施術者又は同条第6号に規定する助産師(以下この項においてこれらを「医師等」という。)による診療、治療、施術又は分べんの介助(以下この項においてこれらを「診療等」という。)を受けるため直接必要な費用は、医療費に含まれるものとする。(平11課所4-25、平14課個2-22、課資3-5、課法8-10、課審3-197、平19課個2-11、課資3-1、課法9-5、課審4-26改正)

(1) 医師等による診療等を受けるための通院費若しくは医師等の送迎費、入院若しくは入所の対価として支払う部屋代、食事代等の費用又は医療用器具等の購入、賃借若しくは使用のための費用で、通常必要なもの

(2) 自己の日常最低限の用をたすために供される義手、義足、松葉づえ、補聴器、義歯等の購入のための費用

(3) 身体障害者福祉法第38条《費用の徴収》、知的障害者福祉法第27条《費用の徴収》若しくは児童福祉法第56条《費用の徴収》又はこれらに類する法律の規定により都道府県知事又は市町村長に納付する費用のうち、医師等による診療等の費用に相当するもの並びに(1)及び(2)の費用に相当するもの

法第72条《雑損控除》関係|通達目次 / 所得税基本通達|国税庁

となっています。補聴器入っているじゃないですか!「直接要した費用」という条件は付きますが、補聴器も対象となり得ます。「直接要した」と言うからには、医師の処方や指示があればよいのだと思います。

 解説書だけで判断していたら除外してしまうところでした。

ちなみに

(確定申告書に関する書類の提出又は提示)

第二百六十二条

(略)

二  確定申告書に医療費控除に関する事項を記載する場合にあつては、当該申告書に記載したその控除を受ける金額の計算の基礎となる法第七十三条第二項 (医療費控除)に規定する医療費につきこれを領収した者のその領収を証する書類

所得税法施行令

 だから、領収書が必須なのですね。ただ、タクシー代はメモでいいってよくいうけど、これはどこから来てるんだろう??

 あと、添付資料関係はここにまとめて書いてあるのですね。医療費控除の第73条を見ていて申告要件手続き要件が書いてないなぁと思ってしまいました。

 それにしても、確定申告時期にこんな細かいところまで見てる余裕ないっすよ。。。作業が面倒になればなるほど手引きとかにばかり頼ってしまいそうです。手引きに頼っていると、どこを厳密にやってどこを勘弁にっていう判断が全然出来なくなってしまう。

 まだ大した申告書をやっていないですが、確定申告も大詰めです。あとちょっと頑張ります。。。

2012.03.05 申告要件じゃなくて手続き要件。当初記載がなくても控除自体は受けられます。ただし書類添付が必要

関連記事

comment

trackback

comment

管理者にだけメッセージを送る

BLOG内検索

自転車お仕事法人税税法を読む所得税税制改正ギモンコマい話国税通則法会計ソフト会計処理確定申告別表記入減価償却圧縮記帳書籍経営事業税*宿題*記事に反応農業経営国税徴収法清算

 
カテゴリ
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月次アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。